cs010

木の表面を金ブラシで削ることで固い木目部分だけが残る「うづくり加工」を用いて、
その上から漆を塗ってからさらに磨くことで、木目が柄となって浮かび上がった。
これは、貝や卵の殻、金箔などを漆と一緒に塗り込み、磨くことで柄を浮かび上がらせる
「研ぎ出し」と呼ばれる若狭塗の特徴的な技法を応用したもので、人の手によって
描かれたものとは違い、自然が生み出したパターンをそのまま生かした表現となった。

Places:
ミラノ国際博覧会日本館ギャラリースペース
Client:
若狭塗 for 箸蔵まつかん
Collaborator:
Yuki Funakoshi
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2015.05