cs013

日本酒を飲むときの酒器として、また計量器の一種として、古くから日本で広く用いられてきた枡。
この枡は江戸時代初期からの精巧な技法を受け継ぐ江戸指物職人とのコラボレーションで制作されたもので、
上下4辺をテーパー状に斜めにカットして、スタッキングしやすくした枡。
一部分のみ素材をスモークカラーのアクリルにして、本来は見えない精巧な組み合わせ部分が
見えるようにした。木は墨で黒く着色してあり、断面の小口の部分は色の吸い込みがいいため
黒が濃くなって外観のアクセントになった。調味料入れなど多様な用途に使える。

Places:
ミラノ国際博覧会日本館ギャラリースペース
Client:
江戸指物 for 山田嘉丙
Collaborator:
Yuki Funakoshi
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2015.05