cup noodle THE FORK

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  • 2019.10
for 日清食品

1971年に発売された世界初のカップ麺「カップヌードル」は、日清食品の創業者である安藤百福氏が市場視察に訪れたアメリカで、現地スーパーの担当者たちが「どんぶりと箸」の代わりに「紙コップとフォーク」を使って「チキンラーメン」を食べるのを見たことが開発のキッカケであった。 このエピソードからも見てとれるように、今でこそ割り箸などで食べられることも多いカップヌードルであるが、本来は海外展開を視野に入れて「フォークで食べる」ことが想定されていた。

そこで、カップヌードルの魅力を最大限に引き出すことを目的とした専用のフォークをデザインすることに。まずはカップヌードルを食べるときの腕の角度や動きを考察した結果、通常のフォークだと角度が急過ぎて麺や具材が滑り落ちて食べにくいことに気づいた。よりすくい上げやすく、そのまま口に運びやすくなるように、ヘッドが128度横に折れ曲がり、さらに128度立ち上がった「ねじれた」ような形状が設定された。さらに、フォークの爪の隙間はちぢれた麺が引っかかりやすい幅と形状が検討され、中央付近に窪みを設けることで適度にスープを落としつつ具材が乗せやすくなった。一度にすくい上げる麺の量から逆算した結果、ヘッドのサイズはコンパクトなものとなり、外周部のカーブをカップの内側のカーブと揃えることで、これまで以上に「フチに沿わせながら掻き出す」動作が容易になった。最後に、持ち手の強度を確保するための背面リブの幅を調整し、フタを固定するためのクリップとしても使えるようにした。このように、特定の容器と動作に特化させた結果「右利き用」と「左利き用」の2種類が生まれ、どちらにも対応している持ち運びケースも合わせてデザインした。

Collaborator: umh, hnm
Photographer: Akihiro Yoshida