ghost stories

sketch / image
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  • New York
  • 2009.02 - 04
for Friedman Benda

ニューヨークのFriedman Benda galleryにてcabbage chairが40脚展示された際に行われたインスタレーション。
cabbage chairの材料は、紙から不織布に変更することで、これまでと同様のプリーツの軽やかな表情を維持しながら、家具としての耐久性を確保できるようになり、色は白、黒、白黒のミックスの3種類が用意された。
また、インスタレーションは、初めてギャラリーに足を踏み入れたときに最も印象的であった、奥から降り注ぐトップライトの「光」と、cabbage chairの特徴である「幾重にも重なった陰影」を表現したいと考えた結果、6800本の糸を使うことにした。
糸から落ちる無数の影がまるでプリーツのように空間全体を包み込み、あたかも「ギャラリー空間がプリーツ加工された」状態になった。さらに、黒いマジックによって一本一本の糸を異なる高さに塗り分けることで「光と影の境界面」が生まれ、奥から降り注ぐ光を擬似的に表現することを試みた。糸に光を一方向から照射することで、鑑賞者の見る位置によってこの「境界面」は突然現れたり消えたりするが、これは明かりをつけた部屋の窓からは暗い外は見えないが、外からは見ることができ、部屋の明かりを消すと逆の状態になるのと同じで、「光の方向性」によるものである。
このような陰影による空間の多様な表情や、そこに置かれたモノとの境界が曖昧に溶けていく様子から「ghost stories」と名付けた。

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Photographer : Jimmy Cohrssen