GLOO

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  • 2018.11
for KOKUYO

これまで「ドットライナー」「レッドテック」「カルカット」といった個別ブランドで展開されてきた、のり・接着剤・テープなどの「貼る」機能を持った商品群を統一ブランド化するプロジェクト。

商品開発には3年近い歳月が費やされ、「使われていないキャップはどこに置かれているのか?」「本当に従来の形が手に持ちやすいのか?持ち運びがしやすいのか?」といった、使う人の微細なストレスをひとつひとつ丁寧に抽出、整理し、それらの解決策としての形状が導き出されていった。

本体の仕上げはいずれもマットホワイトにし、ロゴや記載事項はライトグレーで小さく印字する程度にとどめ、デスクに置かれた際のノイズを最少化。また、ワンポイントで使用されている色は、「グレー=スタンダード」「赤=強粘着」「水色=貼ってはがせる」といった機能分類を示すもので、全商品を横断する統一ルールとした。この「機能色」はパッケージデザインにも適用し、従来の過剰に刺激的な表現を避けながら、ピクトグラムや簡潔な説明文を用いたシンプルで丁寧なコミュニケーションを心がけた。そして、何かを貼ることの煩わしさを無くし、むしろ貼る過程を楽しんで欲しいという思いから、「貼っている最中」の様子を表したアクセントをロゴやパッケージの右上のカドにあしらった。

01 スティックのり
紙のカドまでしっかり塗りやすい、四角い形をしたスティックのり。本体が従来の円筒形ではないため、デスクから転がって落ちる心配が減り、のりを送り出すツマミも握りやすくなった。また、四角いキャップだと機密性が足りないことがわかり、独自の円形キャップを開発することに。このキャップは、中でこぼれたのりが固まって開けにくくならないように中空構造にし、さらに大きめのフチを付けることで、片手でも簡単に開けられるようになった。普段はキャップを下にして立てて置き、塗り終わった後はそのまま本体をキャップに押し付けることで、閉じるときも片手で行える。

02 テープのり
ルーペのようにくるりとヘッドが本体の中に収まることで、持ち運ぶときにコンパクトになるテープのり。このとき、ヘッドの収納と連動して自動的にフタが閉まるので、キャップの紛失や閉め忘れを防ぎつつ、ゴミが内部に入り込んだり、粘着面にホコリが付着したりしにくい。使う時に「人差し指で押さえつけるように持つ人」と「全体を握るようにして持つ人」の2タイプがいることから、ヘッドが2種類の角度で止まり、2通りの持ち方ができるようにした。また、のりにはドット状に粘着する独自の加工技術を使い、のり切れの良さと、しっかりとした接着力を両立させた。

03 瞬間接着剤
塗ったところが赤くなり、約15分程経つと光に反応して色が消えるため、塗った場所がわかりやすい瞬間接着剤。キャップは開けやすく、転がりにくいスクエアな断面形状にし、さらに二重構造にすることで密封性が高くなった。このとき、内側のキャップは黒色にすることで光をカットし、接着剤の色を保護してくれる。また、キャップは本体の底に装着できるため、紛失しにくくなるだけでなく、手に持ったときのホールド感が大幅に改善された。そして、作業の合間にそのままデスクに立てて置けるため、液ダレがしにくい。最後に、接着剤を「点」でも「線」でも塗りやすくするために、先端のノズルにはナナメにカットされたような形が採用された。

04 テープカッター
まずは、できるだけテープカッターの本体を軽量化することで、持ち運ぶときの負担や、誤って落下した際の怪我や破損に配慮。次に、軽量でありながら片手でもテープが切れるように、底面に軟質シリコン樹脂製の吸盤を配置した。ただしこれだとまだ吸着力が足りず、持ち運ぶときにデスクから取り外すのも煩わしい。そこで、通気口のある特殊な吸盤を内蔵し、水平面に押し付けると吸盤内の空気が外へ逃げ「吸着固定」され、垂直に持ち上げると通気口から空気が入り込み「剥離」するようにした。これによって、デスクに置く動作だけで吸着し、リング部を持ち上げると自動的に離れるようになり、余計な動作を一切加えることなく、あらゆる作業が自然と片手で行えるようになった。最後に、軽い力でキレイにまっすぐ切れる特殊加工を施した微細刃を使用するなど、要求される基本性能の向上も忘れなかった。

GLOO BOX
第一弾ラインアップは4点で構成されるが、全商品を1つにまとめた「GLOO BOX」も作成。中には、卓上に置くと安定し、棚に引っ掛けるとゆらゆらと動く、鳥の形をしたペーパーオブジェも同梱。このオブジェは、4つのアイテムを全て使うことで組み立てられるようにデザインされているため、楽しみながらそれぞれの使い勝手の良さを体感できることを考えた。