い・ろ・は・す グラススパークリングウォーター

現在日本では、ハイブランドと称される国産のスパークリングウォーターがほとんど存在しないため、
カフェやレストラン、バーなどで提供するテーブル用スパークリングウォーターは、海外ブランドがほとんどを
占めている。そんな現状を変えると同時に、国内に存在する高品質な水源の活用と、水を海外から輸入する際の
環境負荷の削減を目的にした、サスティナブルな国産テーブルウォーターを開発することに。

天然の湧き水は、複数の場所に同時にいくつかの小さな波紋が発生し、それぞれに重なり合いながら
ふつふつと水面を波打たせている。その様子こそが、生まれたての生き生きした水の表情だと感じ、
瓶全体を波紋で覆ったような300mlガラス瓶に。この、重なりあった波紋の凹凸によって、
中に充填された水が活力に満ちて見えるだけでなく、ボトルを手に持った際も滑りにくい。

商品名は縦に配置することで日本らしさを表し、全ての記載事項には白インクのみを使用。
必要以上に色を使わないことで、カラフルな多色印刷に比べて環境に配慮すると共に、
水の純粋さを表現しつつ、テーブルの上に置かれたときに主張しすぎないことを目指した。

最後に、日々の生活の中での身近な存在になるように、日常の中でのタッチポイントを増やしたいと考え、
ボトルと同じテクスチャーを用いた専用グラスやグラスの波紋がそのまま広がったようなコースターも
合わせてデザインした。

Client:
Coca-Cola
Collaborator:
Shintaro Monden
Shun Naruse
Photographer:
Akihiro Yoshida
2018.06