inflight amenity kit

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  • 2021.01
for JAL

日本航空の国内線および国際線の機内アメニティ用品のデザイン。
「鶴丸」と呼ばれるJALのロゴにも使われている大空に羽ばたく赤い鶴を、平和や祈りのシンボルであり、おもてなしの心を表す「折り鶴」として表現。

カーディガンやアイマスク、スリッパ、カトラリーバンドといったアイテムには、折り鶴の「翼」をイメージしたタグを使用。ブランケットやテーブルクロス、ナプキンといった四角い布製のアイテムには、折り鶴の「頭」をイメージして、カドを折り返したディテールに。さらに、折り鶴の「展開図」をパターン化したものをポーチやメニューカードなどに採用している。
その際、フライトごとに異なるメニューカードは客室乗務員が区別できるよう、折り目の数と色を変えることに。
同様のパターンは国内線の機内食用のトレーマットや食器にも施され、食器を並べたり重ねて使用することで折れ線が繋がって視覚的な一体感を生みつつ、メニューごとに変化が出しやすいデザインとなることを考えた。

これらの「赤い折り鶴」のモチーフを際立たせるキーカラーとして、グレーを採用したものの、国際線ではアイテムごとに印刷や製造される国や地域が異なり、細かい色合わせがしにくい事情があった。そこで、7種類の異なるグレーを用意し、適材適所で組み合わせて使用することにした。

まず、和食と洋食はクールグレーとウォームグレーで差別化。次に、4つあるクラスごとに割り当てるテーマカラーは単色ではなく、それぞれ2〜3種類のグレーを組み合わせて使用することに。その際、部分的に同じ色を重複させることで、区分を設けながらも機内での統一感を意識した。

ファーストクラスは落ち着きのある暖色系のグレーにし、ビジネスクラスは明度差を出すことでシャープな印象にしている。エコノミークラスは明るめなグレーを3色混ぜることで軽やかさを表したいと考えた。また、マスクや耳栓、ティッシュ、歯ブラシといった消耗品のパッケージは、どのクラスで使用しても違和感が出ないようにニュートラルなグレーを使用。従来のように1色に統一せず4色を混ぜ、あらかじめ「ずらしておく」ことで、製造段階での色ズレのリスクを回避している。

これらのパッケージの文字要素はできるだけはっきりと大きく表示し、英語、日本語、中国語の3言語で記載。従来はわかりにくく、アイテムごとに異なっていた「開け口の位置」と「開ける向き」を統一された三角と点線で表現するなど、使いやすさにも配慮した。

Collaborator : tku, nsz
Photographer : Akihiro Yoshida