kona-shoyu container

sketch / image
DOWNLOAD
  • 2017.07
for 下鴨茶寮

京都の老舗料亭・下鴨茶寮が販売する「料亭の粉しょうゆ」は、粉末状にした醤油に柚子と一味を和えた新しい
タイプの調味料。液体醤油と違い食材を湿らせることがないため、揚げ物などもサクサクとした食感のまま味わえる。
その粉しょうゆのための器のデザイン。

これまでの器は注出口が小さく、掛ける量が判別しにくいのに加え、粉しょうゆが一気に噴出するという課題もあり、
醤油の「形態の進化」に充分対応できていないものであった。そこで、茶事はもちろん、神社の手水舍や水桶でも
使用する柄杓をヒントにすることに。

手水舎で身を清める際は、直接中に手を入れて水に触れるのではなく、一度柄杓の合に汲み、その水を使う。
今回の器でも突出口を合のような椀状にすることで、中の粉しょうゆを一回分を出して量を確認できるようにした。
そして、そのまま手首を返すことで、食材にもまんべんなく振りかけることができる。また、椀の裏側にわずかに
平らな面を設けて寝かせやすい形状にしたことで、詰め替えの際に椀の入り口が「漏斗」のような役割を果たし、
粉しょうゆが入れやすくなった。

椀に入れた1袋分の粉しょうゆは、持ち手を手前に傾けるだけで器の中に入っていく。
量を確認する前に粉しょうゆが椀から勢い良く飛び出さないよう、あるいは椀に残った粉しょうゆが器の中に
綺麗に戻っていくよう、椀の大きさや首の傾斜は、何度も検証を繰り返すことで導いた。

Collaborator : nrs, nsz
Photographer : Akihiro Yoshida