現代美術、古美術、工芸品など400万点のコレクションを誇る英国のビクトリア&アルバート国立博物館で行われたインスタレーション。パンチングメタルにプレス加工を施すことで一見すると柔らかい背もたれのように見える、透明性のあるイスを作り、それらをエントランス空間はじめ、展示室や階段室、回廊など11カ所に配置することにした。その際に、それぞれの空間特性やそこに展示されている作品にまるで呼応するかのようにチェアを擬態化させていった。様々なチェアに腰掛けて休憩をしたり作品鑑賞をすることで、来場者が博物館の新たな魅力に気づいてもらうことを考えた。
supporting companies : Ochiai Seisakusyo, Kadowaki Coating, Toho Lath Industrial.