木の上から別の材質を印刷することで2種類の表面素材が混ざり合ったように見えるイス。
異なる樹種同士を重ねてみたり、拡大してからボカシた木目を印刷したり。さらに、角度を変えたり、全く同じ木からスキャンしたデータをわずかにずらして印刷することで「混ざり加減」に変化をつけてみた。また、ベースとなる木材をOSB集成材に変えてみたり、大理石の柄をのせてみるなど、異素材の配合も試みた。スケール感や濃度、色味など、印刷技術ならではの微調整を何度も重ねることで、自然素材の魅力を様々な角度から引き出すことを目指した。