RESILIENCE

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  • 2020.06
for Akihiro Yoshida

写真家・吉田明広の個展の空間およびグラフィックのデザイン。
水風船がぶつかった瞬間の表情を高速シャッター撮影でとらえた作品シリーズを展示することから、 弾性や反発力を意味する「RESILIENCE」というタイトルとなり、 展示デザインもこのテーマに沿うことにした。

ロゴは文字の両端から圧力が加わり、中央付近が「圧縮」されているようなデザインに。 次に、図録の表紙にはコシの強い合成紙を使用し、ケースに無理やり押し込んで収めることで、 本が常にケース内で「反発」している状態となり、これによって背に独特の湾曲のある表情が生まれた。

展示される作品は全てアクリル板に高精細出力されたものであったため、あえて額縁をつけたり、 ピクチャーレールから吊る、壁に貼り付ける、といった固定方法ではなく、 薄い金属板の「しなり」や「復元力」を使って柔らかく作品を支えることに。 壁に飾られた小さめの作品には厚みが0.2mmのステンレス板を使い、 比較的大きめのものには板厚を0.3mmにするなど、 作品の重さに応じて反発力を調整しながらギリギリのバランスを探った。 また、展示台に置かれた作品は0.08mmの板で片側を浮かせることで水風船の影が下に落ち、 さらに浮遊感が増すようになった。

いずれも鑑賞者が前を移動すると、その振動や風によってわずかに揺れ、 作品がもつ世界観を引き出してくれることを目指した。

Collaborator : hnm, tao
Photographer : Akihiro Yoshida