ruck-tote

トートバッグは持ち手と開け口が「上」についているため、バッグを肩に掛けたまま中の様子を確認したり、
出し入れがしやすい。一方、リュックサックは持ち手が「横」についていることで身体に密着し、
ストラップのクッション性や長さ調節機能も相まって疲れにくい構造になっている。
この両者の利便性を掛け合わせたいと考え、移動中はリュックのような感覚でありながら、
トートのように物の出し入れがスムーズできるバッグをデザイン。

バッグの形状は少しイビツな五角形であり、こうすることで重心が偏り、中に入っている物が重たければ
重たいほど持ち手が「横向き」になり、ワンショルダーのリュックのような持ち心地になる。
そして、バッグを少し傾けると今度は開け口が「上向き」になるため、トートのように使える。
ショルダーストラップのディテールや金具類は、できるだけ「リュックらしい」ものを採用。
逆に、布地はあえて「トートらしい」帆布にすることで、両者のハイブリッド性が機能面だけでなく
視覚的な特徴にもなるようにした。

Client:
ROOTOTE
Collaborator:
Yukiko Tomotsune
Photographer:
Akihiro Yoshida
2020.06