soft pond

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  • 2019.01
for Atelier Swarovski

「スワロフスキー」は、1895年にオーストリアで創業したクリスタルガラスブランド。そのスワロフスキーのホームコレクション「アトリエ・スワロフスキー・ホーム」のためにデザインしたクリスタル製の小物置き。

シャンデリアやドレスなどにも用いられるスワロフスキーのクリスタル・コンポーネントを眺めていると、クリスタルが厚くなるとともに、色味も濃くなっていくことに気付く。これは、湖や池の水深が深くなるにつれて、水の色が濃くなって見える現象と共通する原理であることから、クリスタルの色を厚みで変化させ、等深線を表現することに。

クリスタルは、上から4mm、5mm、6mm、そして7mmと徐々に厚みを持たせて設計。また、外周部に向けてわずかに薄くなるようにテーパーをかけ、同じ水位の中にもグラデーション状の表情が生まれることを意識した。その結果、まるで小さな池を水底ごとすくい取り、テーブルの上にぽんっと乗せたような小物置きが生まれた。

サイズは4種類用意し、いずれも同じ厚みでカットを変化させていくことで、複数を集めて使用した際にも水深が同じ印象になるよう配慮した。僅かに窪ませた天面の中央部は、酸を溜めて徐々にクリスタルを溶かす手法である「酸洗い」を採用し、酸の水たまりを徐々に大きくしていくことで実現した。
その製作プロセスもまた、小さな池を想起させるものであった。

Collaborator : nis
Photographer : Akihiro Yoshida