spicebox office

博報堂グループに所属する、インターネットを用いた広告プランニングやプロモーション、
クリエイティブなどをトータルに行うデジタルエージェンシー「spicebox」のオフィスの空間設計。
社名が「様々な刺激が次々と箱から飛び出してくるような、サプライズや喜びを提供すること」に
由来していてることから、オフィスにはサイズや仕上げの異なる7つのボックス状の
ミーティングルームを配置し、それぞれのボックスの壁面を「めくる」ように開くことにした。

めくり方は、ひとつひとつが僅かに異なり、それによってボックスの内部と外部が柔らかく繋がる効果や、
適度に視線を遮蔽することで、周辺を歩くと、次々と新たなボックスが出現するような空間体験が生まれた。
また、めくれた壁によって、ボックスの周りはセミオープンなコミュニケーションコーナーとなったり、
コピー機、ゴミ箱、冷蔵庫といったワークスペースに露出したくない要素をボックスの裏に隠すことで、
ボックスの中だけでなく周辺でも、人が常に活動しているような動的なオフィス環境となることを考えた。

Client:
spicebox
Photographer:
Daici Ano
2013.05