watercolour-collection

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  • 2018.06
for Friedman Benda

水彩画のような「にじみ」や「ぼかし」を、特殊な塗装で表現した18点からなる金属製の家具コレクション。

金属の板を、まるでペーパークラフトのように、紙を切ったり折ったりする手つきで家具を制作。さらに、絵の具が染み込んだような表情を加えることで、「紙らしさ」を強調した。

この絵の具のような表現は、金属の表面に施したマットな白塗装と徹底的な研磨を繰り返すことで作られる下地が重要となる。そこに、乾燥スピードの遅い2色の水性インクを用いて塗布されていくが、スプレーガンやエアブラシ、筆などで塗装するのではなく、金属面の上にインクを落とし、そのインクが乾燥しないうちに柔らかい「パルプ紙」を使って叩き広げる、という手法が採用された。脚などのインクが落とせない狭い箇所には、きめの細かいスポンジを使用。完成後はマットクリアで表面を保護しながら、フラットな印象に仕上げた。

このように、塗料の種類から道具、塗装方法などが一から見直されたことによって生まれたこの技法により、家具同士が接する箇所が溶け出しているように滲ませたり、重なり合う部分が影のように強調されていたり、積層しているものはまるで滝のように上から流れ落ちたり、水面に反射するように写っていたりと、さまざまな水の表情を反映することが可能になった。

Collaborator : fjt, hdr, mnd
Photographer : Akihiro Yoshida