本来、家具は構造的に完結しており、その上に置かれるコップや本などの「モノ」を受け止める役目を果たす。この役目こそが家具のカタチを決定づける最大要因のひとつとも言える。このコレクションは自立することすらできない「弱い家具たち」であり、逆にモノが置かれることでかろうじて構造が成立する。モノを増やすことでさらに安定性が増したり、光の角度が変わる照明や拡張する本棚など、新しい機能を発現するものもある。これまでは当たり前であった家具とモノの関係性を一度リセットすることで、新しいカタチを模索する試みである。
photo by Hiroshi Iwasaki