04 transforming house
エッシャーの有名な「図と地の反転」をテーマとした作品を17点集積した展示空間。
階段を昇っていくと、高さ3mのところに位置した展望デッキのようなギャラリーがあり、
奥行き60mの空間に家型が整然と並んでいる様子を見渡すことができる。
そして、緩やかなスロープを降り、家型の中やその周囲を自由に歩き回ることで、
作品が次々と出現するような空間体験が待ち受けている。ここに置かれた作品の多くは
規則的な反復パターンのため、天地を逆にしても鑑賞ができることから、水平に展示することで
複数の向きから楽しめるようになっている。
また、この空間をまっすぐに歩いていくと、最初は「外が黒く、内が白い家型」の「中」を
歩いていたはずが、いつの間にか「外が白く、内が黒い家型」の「外」を歩いている、という
複数の「図と地の反転」が起きていることに気づく。