bo-bi + case

多くの日本代表選手やプロスポーツ選手が愛用することで知られる高性能防塵マスクのブランディング計画。
本来は工業用メッシュフィルターの製造を得意とするメーカーであることから、粉塵やウィルスを除去するメッシュ、放射性物質をカットするメッシュ、立体形状を保持するメッシュ、消臭機能を持ったメッシュ、呼吸がしやすいようにポンプのように動くメッシュ、さらには除湿メッシュと加湿メッシュによって適度な湿度を保持する機能など、様々な用途に特化したメッシュを10層(ハイエンド版は12層)も組み合わせていることが大きな特徴である。
そのため、ブランド名は様々なものを「防備」することから「bo-bi」とし、アイコンは10分割されたリングにすることでメッシュの10層構造を表現した。さらに、使い捨てではなく100回以上洗って使える商品であることから、持ち運び用のソフトケースもデザイン。

片手でケースを畳むと口が開くような形状をしており、出し入れがしやすく、マスクの立体感を保持したまま持ち運べるように配慮した。また、これまでマスクは洗濯ネットに入れて洗う必要があったが、ケース自体が洗濯ネットの役割になる素材を使用し、ケースに入れたままマスクが洗えるという機能も追加した。マスク自体も、女性のメイクの付着のしにくさと肌触りの良さも意識しつつ、装着した際に違和感が出ないように表面をマットな仕上げとし、ハイエンド版はあえて荒目のメッシュを一番手前に配置することで高機能感を表した。

商品ラインアップは標準タイプ以外に、放射性物質を除去するハイエンド版の「pro」と、呼吸時に適度な負荷を与えることで一日あたり約200~400キロカロリーを消費できる「slim」という計三種類を用意し、さらにそれぞれの使い捨て版も揃えた。使い捨てマスクは、本体の下に丸みを持たせることで顔によりフィットする、新たな形状を採用した。

2017.02