cs012

東京名物として名高い江戸切子は1834年発祥。赤や青のグラスの表面を細かいカッティングで
埋め尽くすのが典型的な江戸切子だが、ひとつのカッティングに注目しても美しさがある。
そこで透明のガラスと黒いガラスによる二層のシンプルな筒型のグラスにワンストロークで
カッティングを施すことにした。縦1本や横1本のタイプをはじめ、
斜めにカッティングして螺旋状にしたり、放物線状にしたりとバリエーションをもたせている。
グラスを覗き込むと黒いガラスのカットした部分から、透明なガラスの差し込む光が内部で反射し、
美しい模様を描いていることに気づく。

Places:
ミラノ国際博覧会日本館ギャラリースペース
Client:
江戸切子 for 木本硝子
Collaborator:
Yuki Funakoshi
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2015.05