HRMT
「Hiramatsu」「ASO」「Paul Bocuse」といった高級レストランをはじめ、ホテル、
ブライダル事業などを全国に30店舗以上展開する「株式会社ひらまつ」のリブランディングプロジェクト。
グループ内では多様なジャンルや形態のブランドがそれぞれ独自の進化を遂げているが、
今後の国内外への新規出店を見据え、ブランドの整理と体系化が求められていた。
そこで、ヘリテージブランドである「Hiramatsu」の要素を残しつつ、
より展開性や柔軟性を持たせるために母音を省略した「HRMT」を新たなコーポレートブランド名に設定。
Hは「Harmony(調和)」、Rは「Restructure(再構築)」、Mは「Moment(瞬間)」、
Tは「Tradition(伝統)」を表し、グループとして今後大切にしていく提供価値を定義した。
今後はグループ名を「HRMT GROUP」とし、既存ブランドには「by HRMT」と表記することで
シナジー効果と運用効率を向上。
一方で戦略性の高い新規店舗は「HRMT」ブランドとして展開することで、
既存店ごとの世界観を損なうことなく、グループ全体の統一感と成長戦略を明確化した。
その第一弾となる実験店舗「HRMT STAGE」は、恵比寿に位置する約175m²、33席のコンパクトな路面店。
フレンチ、和食、イタリアンという3つのジャンルの料理人が共同でメニュー開発を行う初の試みであり、
若手シェフやサービススタッフを積極的に起用する「次世代の登竜門」としての役割も担う。
シェフと客席のコミュニケーションを活性化させるため、厨房面積を従来よりも拡張し、
客席内部にまで迫り出すような「センターステージ」と呼ばれる大きなU字型カウンターを配置。
周囲の床レベルを250mm上げることで、座った際の視線がシェフと近づき、
手元の所作まで自然と目に入る構成とした。
さらに厨房をエントランス手前まで拡張することで、通りからもその活気が伺えるよう計画した。
空間はピンクを基調としつつボルドーやブラウンで落ち着きを持たせ、水引のようなタッセルや提灯、
畳モジュールのタイルなど、和と洋を織り交ぜたインテリアによって、
ジャンルを横断する料理との親和性を高めている。








