吉左衞門X

十五代吉左衞門・樂直入氏とコラボレーションした5つのコレクション
Client :
佐川美術館
2022.09

陶芸家、十五代吉左衞門・樂直入氏が主催する、作家や事象とコラボレーションをする展覧会「吉左衞門X」。
その13回目となる「吉左衞門X nendo×十五代吉左衞門・樂直入」展において、樂茶碗が持つ、質感・内部空間・時間軸・素材特性などに着目した5つのコレクションをデザイン。
京都・二条城で開催された伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした「NENDO SEEDS KYOTO」展で、樂直入氏とはじめて手掛けた「junwan」。
ここから発展したインクを浸み込ませて色を分解させた8種の「junwan -chroma-」と金属成分を浸み込ませてから焼き上げた3種の「junwan -redox-」の2作品のほか、5つの小さな空間から成るインスタレーション「jihada」、時間の流れを表現する「chuwan」、そして、内部を物質化した4種の「michiwan」が、佐川美術館の樂吉左衞門館で展示された。

Client :
佐川美術館
2022.09

works

chuwan

樂焼は土の表情を最大限に生かすべく、轆轤(ろくろ)ではなく、自らの手でかたち作る「手捏ね(てづくね)」によって成形される。それ故に、茶碗の形状が綺麗な回転体では...

jihada

展示台の上ではなく、茶碗が「日常性が感じられる空間」に溶け込む見せ方の可能性を樂直入氏に問われ、着想したインスタレーション。まずは、本棚や引出し、扉、窓といった...

michiwan

樂家初代長次郎が手掛けた「長次郎茶碗」などに代表される、樂焼の大きな特色のひとつが茶碗の「内部」と言われている。 「樂茶碗の半筒形の姿は、特に口縁を内にわずかに...

junwan -chroma-

軟質かつ多孔質な土質と肉厚な成形が樂茶碗の特徴であることから着想した2022年に発表された「潤碗(じゅんわん)」は、色素を吸い込ませることで茶碗が自ら模様を描く...

junwan -redox-

2022年に京都で催された展覧会でお披露目された「潤碗(じゅんわん)」と名付けられたコレクション。軟質で多孔質な土質と、肉厚に成形された樂茶碗の特徴を生かし、素...