展覧会「NENDO SEES KYOTO」

京都の伝統工芸の職人や工房とコラボレーションした7点の作品を、
二条城・二の丸御殿台所および御清所にて展示。
また、清水寺の経堂と西門からインスピレーションを得たインスタレーションも同時に開催。
何百年以上も脈々と受け継がれてきた技術や場所に対して、
外からの新たな「視点」をもたらすことで、従来とは異なる表現や京都の魅力を引き出したいとの思いから、
展覧会名を「NENDO SEES KYOTO」とした。

異なる技術同士を融合する。
目に見えない価値を可視化する。
五感を通じて時の流れを体感させる。
そして、ものづくりのプロセスに変化を加える。

ものづくりが刻んできた大きな流れに乗るのでも逆らうのでもなく、
ちょっとしたきっかけを与えることによって、細い支流を枝分かれさせる。
そのささやかな流れが、これまで伝統工芸との接点が少なく、関心の薄かった人々の目にとまることを目指した。
そして、この支流がいつの日かまた本流に合流することで、
微力ながら京都のものづくりの発展に寄与できることを願った。

Collaborator:
十六代 大西清右衛門
植治 次期十二代 小川勝章
清水寺
小嶋商店
香老舗 松栄堂
十三代 中村宗哲
宮崎家具
十五代 樂吉左衞門 樂直入
(五十音順)

ishidansu

家具に組み込まれることで屋内を庭園化する石

fuu-raijin

風神雷神図を木格子で表現した屏風

teppun

新旧の金属加工技術を組み合わせた器

yuikou

香り同士を結びつけて楽しむお香

hyouri

「関節」によって、表と裏をひっくり返した提灯

junwan

器自らが模様を描く樂茶碗

sunafuki

下地を削り出して「四季」を表現した塗茶器

koumyo

先端技術で再解釈した祈りの空間

nissoudan

西門から見える夕景を映し出すインスタレーション