depth of soil

崖に露出されていたり、地面を掘り起こして現れたりする地層には、
長い時間地中に眠っていた岩石や化石などが顔を覗かせていることに気がつく。
地中の奥深くを見るということは、より遠い過去を見ることを意味している。
それは「時間」が「深度」に置き換えられている状態だと解釈することができる。
こうした、「時間を感じさせる深度」をテーマにしたコレクションを作ることに。

まずは、コレクションのベースとなるテラゾーを制作。
テラゾーは、大理石やガラス、さまざまな石を骨材として、セメントなどの結合材で固めた人工的な石材。
今回は、透明アクリルのピースをレーザー加工機で切り出し 骨材として使用した。
アクリルピースは、ひとつずつ染色した後、6層に重ねて接着し、
「染色された層」と「透明な層」の配分によって、骨材自体の「奥行感」や骨材同士の「重なり」を表現。
そして、平面上でも奥行きを感じられるように骨材をグラデーション状にレイアウトしたり、
所々にアンモナイトや三葉虫、植物や魚などの化石を連想させるモチーフを加えたりしながら、計画的に配置。
最後にアクリル樹脂石膏を流し込み、硬化した後に研ぎだして完成となる。

こうして作られたテラゾーを使い、3台のテーブルとチェアをデザイン。いずれもアンモナイトをイメージした造形となっている。
それぞれの内部に眠っている、奥行き感の異なる様々な骨材が姿を現す様子を通じて、「堆積された時間」が感じられるような表現を目指した。

Collaborator:
Shota Tao
Hirotaka Tanaka
Naoko Nishizumi
Photographer:
Hiroshi Iwasaki
2024.04