THE PERFECT 3WAY GLASS

1977年に誕生以来、麦のうまみと爽やかな後味のバランス、そして素材や製法にこだわり続け、
「完璧な生ビール」を目指してきたサッポロ生ビール黒ラベル。
この黒ラベルの味わいを最大限に引き立てる「完璧な」オリジナルグラスをデザインするプロジェクト。

黒ラベルの魅力として、一杯のビールを飲む過程において「最初のひと口」「中盤」「終盤」と
複数の異なる味わいや楽しみがあることに注目。
このビールのコクや香りを最大限に引き出すために、3種類の飲み口をもつグラスを考案。
グラスの正面と背面はベーシックなストレートな形状でありながら、左側はくびれ、右側は膨らんだアシンメトリーな形状に。

まず、ストレートな位置で飲むことで、ビールは舌の中央を通って喉の奥に入り込み、スッキリとした爽快な喉ごしを楽しめる。
次に、グラスを回転させくびれた位置で飲むことで、上面となる膨らんだ箇所(ポケット)に香りが閉じ込められ、
外広がりの飲み口によって芳醇な香りが口中に広がる。
最後に、膨らんだ飲み口から飲むことでビールが舌の真ん中に当たり、
同時に口に含む量が調整できることで、ビールのコクを十分に味わえる。

このように、3つの異なる飲み口によってビールの味わいの変化が強調され、
一杯を飲み進める中で複数の体験を楽しむことができるビールグラスとなった。

Client:
サッポロビール株式会社
Collaborator:
Yuto Suzuki
Photographer:
Tsunehiko Okazaki
2024.02